Our Designing

幼児の城が考えること

子どもたちにとって本当に必要なものとは何でしょう?
たくさんの園舎をつくってきたからこそ見えるものがあります。

Our Designing 1

シンプルであること

デザインをしすぎないようにしています。幼稚園は遊園地ではありません。

Our Designing 2

自然であること

太陽の明かりや自然の風で園舎が満たされることはとても大切です。エアコンや照明などの機械的設備に頼りすぎてはいけません。

Our Designing 3

トイレは明るく

トイレはできるだけ開放的な窓を設けて、光と風を感じることのできるデザインを心がけています。プライバシーを気にしすぎて閉鎖的にすると子どもたちはトイレを怖がって行きたくない場所になってしまいます。

Our Designing 4

ダイニングとキッチンは快適に

子どもたちに食はとっても大切なもの。気持ちのいい場所でみんなと食事ができること。そしてその食事は明るく開放的で清潔な場所で作られていることが肝心です。

Our Designing 5

自然素材を使う

多くの園舎は大人の都合で汚れにくくするために化学的建材が多用されます。しかし、子どもたちに大切なのは汚れにくいことよりも快適かどうか。例えば肌触りであったり香りであったり。自然素材の多くにはそれらが含まれており、園舎ではそうした素材を使用するべきです。

Our Designing 6

ケガを気にしすぎないこと

幼少期にケガから学ぶことはたくさんあります。だから幼少期には多少の怪我をしてもいいのです。過剰な安全配慮は危険回避能力を欠落させた大人に成長させる可能性があります。

Our Designing 7

段差は楽しい

ユニバーサルデザイン的観点では段差は嫌がられますが、幼稚園においては段差はあるべきです。子供達は段差が あるだけで遊ぶ要素になりますし、そうした遊びから基礎体力を養え、健康な身体が作られていきます。

Our Designing 8

可変性がある事

建築は時代の変化に対応する必要があります。今の日本は少子社会でも30年後には再び子どもが増えるかも知れませんし、少子社会の50年後は必ず高齢者は少なくなります。時代が変わった時、建築も変化する必要があるのですが、建築の構造体や形態を複雑にデザインしすぎていると可変性に欠けることがあります。だからある程度の可変性を考慮したデザインは大切であると考えています。