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CLC Beijing
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●北京
メディア掲載
路地遊びのように、発見や遊びを誘発する
各モジュールで大小、内外のスペースをつくり、
北京市旧市街のような小さな街をつくる。
高層集合住宅が建ち並ぶ開発敷地内にある会員制子育て支援施設
子どもだけでなくその両親や地域住民も参加できるコミュニティ機能を持ち、
各モジュールが日常のアクティビティや様々な教育プログラムに沿って柔軟に機能する。
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ホール
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エントランス
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建築設計専門の日比野設計は、幼稚園、保育園で機能的かつ美しい建物を創り続け、 数々の実績とコンクール等で入賞しています。
CLC Beijing
●北京
メディア掲載
路地遊びのように、発見や遊びを誘発する
各モジュールで大小、内外のスペースをつくり、
北京市旧市街のような小さな街をつくる。
高層集合住宅が建ち並ぶ開発敷地内にある会員制子育て支援施設
子どもだけでなくその両親や地域住民も参加できるコミュニティ機能を持ち、
各モジュールが日常のアクティビティや様々な教育プログラムに沿って柔軟に機能する。
ホール
エントランス
Muronokids Satellite
collaborated with: interior design farm
●神奈川県
第12回キッズデザイン賞
米国A+AWARD2018ファイナリスト(優秀賞)
住宅を改修して小さな基地に
店舗付き住宅を「小さな基地」へリノベーション。
向かいに建つこども園に付随する施設として計画。
子ども達にとってこども園とは少し違う、
サテライト、基地のような特別な場所になりました。
建物正面より望む
クラスルーム
クラスルーム
MURONOKIDS SATELLITE
●Kanagawa
2018 KIDS DESIGN AWARDS
2018 A+AWARD(U.S) Finalist
Media Coverage
Changed a House to Nursery,The Children’s Base
This is a renovation project of two sections of dilapidated dwelling with shop,
which is 40 years old and a two-storied building, to change them into 4 classrooms. the key concept is “SATELLITE”, concomitant with the main facility kindergarten located across from the site and with the hope that this building will become the place like children’s base.
entrance
childcare-room
childcare-room
笑顔がいっぱいの園舎づくり
庭を、室内のすべてを風が吹き抜ける
風車のような園舎
DS Nursery
Ibaraki
大洋と自然と、
みんなと友達になれる園舎ができました。― 中山照仁 先生の思い
2014年に完成したこの新園舎は、近隣にあった旧園舎が築25年を超えて老朽化してきたこと、また、子どもの数が増えてきたことなどから、移転・新築したものです。
元々木造の園舎に興味があったところ、「幼児の城」とシェルター社で行っている木造園舎セミナーに参加して感銘を受け、一方では設計料などの資金面についても細かく説明をいただいて、「幼児の城」への依頼を決めました。
設計過程は、私がコンセプトをある程度お伝えして、幾度かのやりとりの後に基本方針が決定し、細かな部分では私と主任保育士、栄養士などでチームをつくり、形にしていきました。だから皆でつくった園だという意識がとても強いですね。チーム内では、園長だの主任だのといった垣根はなく、皆が言いたいことを言えましたから、設計のご担当者がかえって大変だったかもしれませんが(笑)。
この辺りは太平洋と海に挟まれた独特の地形で、非常に風の強い地域です。そこで、建物を4つのブロックに分けて廊下でつなぎ、それぞれのブロックをかざぐるまの羽根に見立てたようなプランをご提案いただきました。かざぐるまが風を受けてぐるぐる回るように、建物の中を“風の子”である子どもたちが風と一体になって元気に走り回る、そんなイメージです。
旧園舎は2階建てでしたが、新しい園では、広々とした木造の平屋建てを選択しました。木の温かみを感じてほしいのはもちろん、実は2階建て以上の建物は、保育士たちにとって身体的な負担もあるんですよね。大きな問題にはならなくとも、腰痛が持病という保育士さんは少なくはないんです。スタッフにとっても働きやすい園であってほしいですから。
私たちの園の保育の理念は「太陽と自然とみんなと友だちになろう」というもの。この園舎は、まず、天井からの採光で一日中自然光を感じられます。最初のうちは、あまりに明るいので「あれ? 照明がついてるのかな?」と思ったくらい(笑)。それから、緑がいっぱいの中庭で自然を身近に感じられる園でもあります。柱や梁など、木を見せるようなつくりですから、常に自然の一部を目にすることができる。そうやって太陽や自然と近づくことで、子どもたちはそれぞれに豊かな心を育み、友だち同士お互いに仲よく遊ぶことができるようになる、そう考えているんです。“風の子”そのもののように元気に走り回る子どもを見ているのはとてもうれしい。
新しい園舎になってから、ご家族から「月曜日に園に行くのをいやがらなくなった、楽しみにしてくれる」っていう声をいただきました。どんなに理想的な保育をしていても、どうしても「園に行きたくない」という気持ちになることはある。そういうところで園舎が助けてくれているのかもしれないなと、実感しているところです。
「自然と出てくる子どもたちの笑顔が何よりうれしい」と中山照仁理事長/園長。
笑顔がいっぱいの園舎づくり
庭を、室内のすべてを風が吹き抜ける
風車のような園舎
DS Nursery
Ibaraki
犬吠埼にもほど近い、関東の東端。
日本有数の風力発電量を誇るエリアに建つ園舎は、
一年を通して吹く風を効果的に利用した園舎です。
茨城県の東南の端、太平洋へ突き出した場所にある神栖市。国内最大級の洋上発電が建設されるなど、一年を通して風の強いエリアです。周辺に田畑が広がる敷地に建つ〈土合舎利保育園〉では、この風を効果的に利用したプランを考えました。廊下はぐるりと一周して全体がつながるロの字型として、この周囲に保育室や遊戯室などの各部屋を配置。風を受けて回るかざぐるまのようなイメージです。さらに各部屋や廊下には、内外へとつながるように大きな窓を設けたほか、ハイサイドライトによって自然光を取り入れるつくりとしました。ふんだんに入ってくる自然の風と光が、エアコンなどの機械に頼らない、居心地のよい環境をつくり出しています。建物は、横に長い木造の平屋建て。建物の外周に低く深い庇が設けてあり、ここが保育室の延長線上にある半屋外のスペースとしても使われています。さらに、屋内のどこにいても見える中庭にも気を配りました。春夏秋冬どの季節にも実や花をつけた木があるような植栽計画としたうえで、デッキや踏み石、ベンチなど子どもたちの遊びのきっかけとなるような仕掛けをさまざまに用意しています。風と光、移り変わる四季とを楽しめる園舎です。
廊下から数段上がった場所のダイニングルーム。デッキテラスを通じて庭につながっている。室内と屋外のはざまのような空間。
ダイニングルームからは中庭へ向けて深い庇とデッキが張り出し、自然と一体となる環境で食事ができる。
大きさの違う窓を通じて、廊下から中庭へとアクセスできる。小さな段差や飛び出し部分も子どもたちの動きのきっかけになる
こちらは段差を設けて座れるようにした絵本ルーム。落ち着いた雰囲気で読書に没頭する子どもたち。
12
笑顔がいっぱいの園舎づくり
AM Kindergarten and Nursery + D1 Kindergarten and Nursery
園舎建て替えを決断した
若き園長の対談
(左)両園の設計担当をした幼児の城スタッフ鈴木(中)伊藤先生(右)輿水先生
――まずはお二人それぞれの園の背景から教えていただきましょうか。
伊藤大介(以下; I) 僕のところは、1956年に祖父が学園を設立し、祖母、父、僕と代替わりしてきました。現在、こども園3園、幼稚園と保育園を各1園運営していて、父が法人の理事長。僕はそのうちひとつの園の園長です。〈第一幼稚園〉自体は1973年に2代目が鉄筋コンクリート2階建てで完成して以来、40年以上を経ての新築でした。
輿水基(以下; K) うちの園は、本来は教会が建てた園ですので、牧師としてここへ来た方が園長を兼任するのが慣例でした。その3人目が僕の父。僕は2015年の春に就任した4人目の園長ということになりますが、僕自身は、教会も園も、二足のわらじが履けるほど甘い世界ではないという気持ちが強く、園に専念しています。
――このタイミングでの建て替えにはどんな理由があったのですか?
(I) 旧園舎の老朽化もありますが、教育のありようを自分たちで考えていくときに、建物の方がそれを許容しないというのがきっかけになりました。また、この挑戦を世に問うことで、この園を含めた世界中の子どもの環境自体がよりよくなっていくといいなという気持ちがありました。
(K) うちは正直なところ、安心こども基金を利用できたのが大きかったですね。幼稚園だけで運営していたときには、存続すら危ういような状況でしたから。なんであれ(旧園舎)を使い倒すのかなって思っていたんです。
鈴木渉太(以下; S) お二人とも方向性は違うものの、園舎に対するビジョンがしっかりとあるのが、何よりありがたかったですね。
――「幼児の城」との定例会議はどうでしたか?
(K) うちは僕と、理事長である父もいて、それぞれに求めるものや信念が違ったりするから定例が毎回夜遅くまで続く。晩ごはんを食べながらになるのが通例でした(笑)
(I) 難題もありましたが、夢やアイデアを話していると時間があっという間でした。尊敬し信頼し合うパートナーといった関係ですね。全員がプロとして、共通の明確な目標に向かって総力でつくりあげたという思いです。
――お二人とも、いわば“家業”である園を継がれたわけです。それまでの歴史を背負って、新しく園をつくっていくことの難しさは感じますか?
(K) 園舎の新築を機に、園長が父から僕に代わり、父は理事長になったんです。これまでも現場では僕が頭でしたから、本人同士では大したことと考えていなかったのですが、いざ本当に交替するとなると、やはり大きなことなんですよね。父にどのように関わってもらうか、自分はどんな立ち位置でいればいいのか、まだジレンマを抱えているというのは否めないです。
(I) 僕が園長を務めている園の先代園長は、58年間勤務してきた祖母でした。それを継ぐのだから、周囲も僕も不安になるのは当然だと思います。でも、祖父にも祖母にも父にも自分にも、いいところがあって、自分なりにはできることもあるのではないかと思ってます。園長は代替わりしましたが、僕にとっては最高の相談相手。本当に恵まれていると思います。「この先生のこういうところがすごい!」と見つけ合って、それぞれのいいところを発揮して、助け合い、全員で成長していけるといいのかなと思っています。
(K) 僕は幼児施設が家業だと思ったことはないのですけど、父が理想としていることは昔も今も変わっていませんから、やっぱり僕も、そういうような思いの上には立っているはず。だから、新しい園舎ができたことで、それをより具体的な実践の方向に持っていければという思いはあります。
――園舎への希望はどんなものだったのでしょうか?
(S) 僕らは普段から、建築というハードは、園の思想つまりソフトと連携しなくてはならないと言っているのですが、この2園はそれがとても顕著に出たと思います。それぞれにかなり特徴的ですが、お二人の園ではごく当然の帰結だった。思想の部分がないと、おそらくは単に教室が必要な数だけ並んでいるような建築になるんです。
(K) 鈴木さんと話を重ねていくなかで見えてきたことも多かったんです。うちは階段の脇に滑り台があったり、0・1・2歳の保育室が階段の上にあったり、死角も多かったり……と、とことん使いにくいように見えるかもしれない。でも、大人が意味を理解して危険ならばケアしたり、不都合があっても少しだけ我慢したり、あるいは逆にそれを利用したりすれば、こんなに子どもにとって楽しい場所になるんだというのが想像できたんですよね。
(I) うちは生活を始めてから決めていく園舎を目指したんです。今はオープンスクールに近い形で使いたいように見えるでしょうが、型にはめるのではなく、別にクローズでもかまわない。みんなの夢や創造力やどんな未来をも受け入れてくれるような園舎にしたかった。建物の完成が園の完成ではなく、生活する人たちが考え、つくるものだから。教育を実践検証するなかで必要なことがあればそれを許容してくれる建物がよかった。だから、5年後、10年後にどんな進化をしているのか楽しみで仕方ありません。
(K) それは僕も思います。園長になり、園舎を使い始めて、見えてきたことや、やりたいことがどんどん出てきた。上手く運営すれば保護者や地域の方にとっても交流の場になるだろうというのもそのひとつ。力を試されているようでもあるけれど、楽しみです。
AM Kindergarten and Nursery
定員:90名
構造:鉄骨造
階数:地上2階建
D1 Kindergarten and Nursery
定員:310名
構造:鉄骨造
階数:地上2階建
笑顔がいっぱいの園舎づくり
幼児教育をさらに発展させていくため、
新世代のリーダーが考えていくこと
AM Kindergarten and Nursery + D1 Kindergarten
Kagoshima + Kumamoto
共に親世代から園の運営を引き継ぎ、2015年に園舎を新築した熊本県〈D1 Kindergarten and Nursery〉の伊藤大介先生と鹿児島県〈AM Kindergarten and Nursery〉の輿水基先生。お互いの園を訪問し、若い世代ならではの決意や悩みを語り合いました。まずは熊本の園舎から見てみます。
吹き抜けになったピロティは子どもたちの遊び場。屋根も開閉できるが、雨が降るとできる水たまりでの水遊びも楽しい。。
お昼ごはんの時間。外周をガラスサッシで囲んでおり、フルオープンに。半屋外のような心地よさのほか、換気の面でも効率的。
バルコニーは大人がゆったりとすれ違える幅。これが建物の外周をぐるりと巡っている。
笑顔がいっぱいの園舎づくり
HK Kindergarten and Nursery
” It is children who need experience of genuine things “
子どものための場所こそ、本物であることが大切だと思います。
「明るい! ちょっと固定観念をひっくり返すような空間ね」そう言ってスザンヌさんが立ち止まったのは2階にある子どもたちのトイレ。建物の南西側、太陽の降り注ぐテラスにむけて大きな窓のあるトイレは、自然の光も風も入ってくる気持ちのいい空間です。従来北側に置かれることの多かったトイレを、積極的に南側の自然光の入る場所に配置するのは、「幼児の城」が多くの園で提案してきたこと。明るく開放的な空間とすることで子どもたちが行くのが楽しい場所になるのはもとより、紫外線による滅菌作用も期待されるのです。
さらにスザンヌさんが、階段脇につくられた小部屋へと入っていきます。ロフト形式で隠れ家のようなここは子どもたちの遊び場。床の一部がガラス張りになっていて下を通る人が見えたり、カウンターがついていてお店屋さんごっこができたり、遊び心いっぱいの空間です。こういった子どもサイズの空間は、運用者側の立場だけから見れば死角かもしれません。でも子どもたちが自由に遊びを発明したり、少し身を隠して落ち着いた時間を過ごせたりするこういった場は、幼児施設を豊かにしてくれるのではないでしょうか。「幼児の城」が手がける園舎の多くで、階段下などのちょっとしたスペースを利用して、こういった遊び場を設けているのはそんな理由からです。
「子どもたちの顔が本当に生き生きとしていて幸せそう。かつ、自立心があると感じます。日本の幼児教育のレベルの高さ、それを建築が助けていることを実感しますね」
スザンヌさんがオーナーを務める園があるオランダやドイツでも、少子化が進む社会状況は日本と同じ。幼児施設をめぐる状況に疑問を持ったことから、園を始めたのだといいます。
「子どもを寝かせるときに、ケージつきのベッドに入れることが法律で決まっていたりするんです。鳥かごみたいでとても我慢ができなかった」
子どもたちにさまざまな経験をしてほしいという思いから、スザンヌさんの園には、大人用さながらのシアタールームやP Cルーム、レストランなどが設けられているといいます。
「最近ではテイクアウトできるデリをつけて、お迎えに来た保護者の方がおかずを買っていけるようにもしています。働きながら子育てする人々の大変さはヨーロッパも同じ。単なる幼児施設だけに留まらない、子育てが楽しくなるような場所だといいですよね」
さてスザンヌさん、初めて見た日本の幼児施設はどうですか?
「セキュリティの問題、建築の安全面の問題など、特に先進国ならば、幼児施設はどこも似通った課題を抱えていると思います。私は多くの国で幼児施設を見てきましたが、ここを見て、日本の幼児施設はソフトとハードの両面で群を抜いているなと感じました。
笑顔がいっぱいの園舎づくり
HK Kindergarten and Nursery
「せーの、こんにちはー!」
きらきらした目をした子どもたちの、とびきり元気な声が響きます。青々とした芝生の広がる園庭に面したスタジオ。園の見学に訪れるオランダからのお客様、スザンヌ・ヴァン・ラヴェンスウェイさんに出会うのを、子どもたちはしばらく前から心待ちにしていたのだそう。エントランス脇の靴箱を囲む黒板壁に描かれた「ようこそスザンヌ!」の文字などからは、スタッフぐるみの歓迎ムードも伝わってきます。
園に一歩足を踏み入れるなり、「とても和やかで、家庭的な雰囲気ね」とスザンヌさん。日本の幼児施設を見るのはこれが初めて。物怖じせずになついてくる子どもたちの様子に、自然と笑みがこぼれます。
スザンヌさんは、オランダ・アムステルダムを拠点に、オランダで8園の幼児施設を運営するオーナー。そのうちの1園である〈ヴィラ・ヴォンデル託児所〉を、海外視察に出かけた「幼児の城」のメンバーが訪れたのが縁となり、現在、オランダでの新たなプロジェクトの設計を「幼児の城」に依頼しているのです。今回の旅は、「幼児の城」で手がける幼児施設の世界観を知ってもらうためのもの。「幼児の城」が子どものための建物や空間で目指すのはどんなものなのかを共有するために、設計のご依頼を受ける際には、ほとんどすべてのオーナーにお願いしていることでもあります。
「ご用意ができました。どうぞ!」
アトリエで夢中になって創作する子どもたち
スタジオとは廊下を挟んで向き合うかたちに配置された、ガラス張りの職員室から興味深そうに辺りを見ていたスザンヌさんのところへ、子どもたちのかわいいお迎えがやってきました。歓迎の気持ちを現すために、年長のクラスの子どもたちがダンスを練習してくれたのだそう。スザンヌさんがスタジオの真ん中に座ったところで音楽がかかると、ドドドドドと子どもたちが走り込んできて、ダンスを2曲披露してくれました。
「元気いっぱいね! この広々とした空間でも足りないくらいに見える」
全力の歓迎を受けて、どんどん表情がほぐれていくスザンヌさん。では一緒に園を一周してみましょうか。1階は、園庭側から順に、目一杯に体を動かせるスタジオ、絵画や工作などの創作活動を行うアトリエ、中庭、ダイニングルーム、テラスまでが、段差なくつながっていくつくり。最長で80 mに及ぶ大空間が確保されています。ここから階段を上がった2階が、保育室や絵本コーナーなどからなる、よりプライベートな空間。各部屋の扉は完全に開放できて廊下へとつながるため、ここでも空間の一体感が損なわれることはありません。
幼児施設では敬遠されがちな石も使っており足に心地いい。
2階の廊下の突き当たりは、園庭側へと張り出したバルコニーになっている。“花ブロック”とも呼ばれる穴の空いたコンクリートブロックは、沖縄に固有の建材。台風の飛来物などから建物を守り、かつ強すぎる日差しを弱めてくれるが、外の様子はよく見える。廊下からひとつながりになった半屋外の空間。
笑顔がいっぱいの園舎づくり
海外の目に映る日本の園の建築と教育
それぞれの力
HK Kindergarten and Nursery
Okinawa,Miyako-jima
南国の地、宮古島の気候風土に呼応する建物のなかで、はつらつとした子どもたちと職員が過ごす〈HK Kindergarten and Nursery〉をオランダの幼稚園施設オーナーが訪ねました。海外の目が見出した日本の園の魅力とは?
広々としたスタジオでスザンヌさんの「歓迎会」のために練習していたダンスを披露する子どもたち。
新城久恵園長とスザンヌさん。2階から園庭へ直接つながる外階段で。
エントランス入り口の家型の入り口は靴箱。黒板壁で覆われている。
Ouchi
Saga,Japan
Inserts miniature house in Kindergarten
To bring up children’s innovation and imagination
through various role-playing activities
dining
kitchen
Ouchi
佐賀県
子どものための小さなOuchi
園舎の中に、小さなOuchiをつくりました。
大人になりきって、本物の素材に触れる場所。
ごっこ遊びの世界が広がります。
ダイニング
キッチン
薪ストーブ
Comfortable dining rooms and kitchens
Dietary education is an important part of children’s educational development. To support that, we design dining rooms to be comfortable where children can fully enjoy their meals, and the kitchens where the meals are made to be clean and open places.
SG Nursery
SK Nursery
DS Nursery
OB Kindergarten and Nursery
SM Nursery
KM Kindergarten and Nursery
●大阪府
第11回キッズデザイン賞
2017グッドデザイン賞
中国 2017 China Good Design Award
2017 米国A+AWARD
メディア掲載
狭隘な敷地でも運動量が増える園舎
狭隘な敷地の中でも日常生活の中で運動量が増えるように、
園舎を立体的にデザインし、回遊性を持たせました。
中庭と屋上庭園
ダイニング
アトリエ
NFB Nursery
●奈良県
第11回キッズデザイン賞
米国 2017 The A+Awards Kindergarten ファイナリスト(優秀賞)
メディア掲載
夢や創造力を育むファクトリー
工業地帯の一角に建った
インダストリアルな園舎。
工業地帯という環境にデザインを合わせ、
工場の「ものづくり」をヒントに発想力や創造力を促す園舎です。
園庭
Corridor